
フェアバンクスの北から北極海へ伸びるダルトンハイウェイの写真を紹介します。

ユーコン川にかかる橋。

北極圏に入る。

パイプライン
もともとパイプラインの工事用の道だったダルトンハイウェイは、パイプラインとともに北へ向かって行く。トランス・アラスカ・パイプラインは、1968年に北極海沿いの村ポイントパローの320km東に位置するプルドーペイ沖の海底で発見された大油田兼ガス田から、太平洋側のアラス力湾に面した町バルディーズまでの約1280kmを結んでいる。

アティガンパス
北米最北の山脈、ブルックス山脈の峠を越える。ブルックス山脈は東西1000キロにも及ぶ北米大陸最北の山脈で、年間降水量は、わずか200~300ミリ。

ノーススロープ
ブルックス山脈を越えると北極海まで北極斜面が続く。かつては海の底だったという北極斜面は、年間降水量が100~130ミリしかなく、学術的には砂漠に相当するが、様々なツンドラの植物が繁茂し、カリブーなどの野生動物が集まってくる。秘密は地下の永久凍土にある。ダルトンハイウェイの東側には、ツンドラの大自然の中に化石燃料が眠北極圏国立野生生物保護区が広がる。

終着地点のデットホース
この先は北極海が広がる。北極海の氷は、たくさんの氷が結合したもので群氷と呼ばれている。冬には厚さが3mを越えるという。北極海の氷は、氷の下を流れる海流と同じ方向、時計の針と同じ方向に向かって回転している。この冷たい海で、アザラシ、セイウチ、鯨などが暮らしている。